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成宮千織(なるみやちおり)
心理カウンセラー
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人間関係の悩みについて

カウンセリングサービス 心理カウンセラーの成宮千織です。

私たちは、何かしらの悩みや問題を抱えて生きています。今は何も悩みがない人も、産まれてこのかた悩みが一度もなかったという人はいないと思うのです。私は常に大きい小さいに関わらず何かしら悩んでいるような気がします。

悩みは大きく3つに分類すると、「人間関係の悩み」、「お金の悩み」、「健康の悩み」に分かれるそうです。そして、これらの悩みに共通の何かがあるとしたら、それは心の中にある「怖れ」のようです。

今回はこの中の人間関係の悩みについてです。人間関係が長続きしないという方は多いのですが、その改善の方法がよくわからないとおっしゃられる方も同じように多いのですね。

「私は暗いから」「話が面白くないから」「コミュニケーションがうまく取れないから」などと事細かく自己分析もされています。でも、この根本となる怖れを見ずに、性格などを改善しても、人間関係が以前とあまり変わらないことがあります。

「人間関係」に、どんなイメージを持っていますか?

ポジティブなイメージとしては、信頼、絆を築く、大切にしていくもの、温かさ、繋がりなど。

ネガティブなものは、煩わしくて、面倒、いつも人に嫌われる、なければ楽だけど、それはそれで寂しいなど。

あなたはどんな言葉が浮かんできますか?

私たちはですね、このイメージを前提として、人と関わっているようなのです。人間関係で温かさを前提にしている人と、煩わしいを前提にしている人がいるとします。

同じ出来事があっても、その出来事に関する感じ方や解釈が全く違ってくるということなのです。この前提つまりフィルターを通して見ていると思ってくださいね。

例として、LINEの返信をすぐにしてくれる会社の同僚が、なぜか返信してくれないことが続いたとします。信頼のフィルターを通して見ている人は、「体調でも悪いのかな?」「何かあったのかな?」と相手の心配をします。

いつも人から嫌われるというフィルターを通して見る人は、「あれ?私、何かしたかな?嫌われたかな?」と相手よりも自分に意識が向いてしまいます。あれこれ考えているうちに、「あのとき私が~したからだ」「この前もそうだった」と、それは自分の中で確信に変わっていくこともありますね。

信頼している人は信頼できること、嫌われると思っている人は嫌われる証拠集めを無意識にしているようです。嫌われたと思っても、実際はそんなことは全くなかったなんてオチもよくあることだと思います。

前提のフィルターを通すと、色メガネをかけたように同じことが起きていても解釈の仕方によって人の取り方は変わってくるのです。

私は昔、人間関係は「みんなと仲良くしなければならない」と思っていました。つまり嫌われるようなことをしたり、人と争ってはいけないということです。でも実際に私が関わっている全ての人と仲良くなんてできませんし、みんなから好かれることもありませんよね。

また、ランチのレストランを決めるときなど、自分の意見よりも人の意見を優先していることが多かったのです。その他でも、待ち合わせ場所や時間などできる限り人に合わせるようにしていました。

そんなことを続けていくうちに、人と会うことが面倒になっていったのです。相手が悪いわけではないので、責めるのは自分自身です。

「全ての人と仲良くしなければならない」と思うと、人に合わせることになります。自分の気持ちを抑えて、無理しているので、ある程度人とは仲良くなれるかもしれませんが、自分自身のことが嫌いになります。自分のことを無理させる人(自分)は嫌いになりますよね。

また、無理をすればするほど疲れてしまいます。結果、誰とも深く関係性を築くことはできません。表面的で浅い関係です。でも、これも悪いわけではなく、あいさつ程度のママ友や近所の人などは、広く浅くがちょうどいいこともありますよね。

無理して疲れ切った私は、できるだけ自然体でいられる友人と会うようにしていたのですが、それでは限られた人としか付き合うことができません。それよりも、「私は~がいい」と相手の気持ちと同じくらい自分の気持ちも大切にして伝えるようにしてみたのです。

その結果、自分の意見を言っても嫌われたり、争うことにはならないということがわかりました。頭ではそんなことでは、嫌われたりしないとはわかっていたのですが、実践してやっと感情レベルで納得できたのです。

これは、自分の意見を言ったら嫌われる、争いごとになる。そんな怖れが私の中にあったのです。

問題はその怖れに気づくまで、人を変え、シチュエーションを変え繰り返し現れてくるのです。もう、この怖れを手放して!という自分からのメッセージなのですね。

自分の中にあるネガティブなフィルターを通して見ている時、私たちは視野が狭くなってしまいます。相手の立場や状況まで想像する余裕がなくなり、自分が傷つかないように守りの体制に入ってしまうのです。自分の中には、どんな怖れが隠れているか探してみてくださいね。

◆人の心は愛でできている

人の心は愛でできているといいます。そんなふうに見えない人もいると思いますが、「私には意地悪な○○さんだけど、野良猫には優しい」「冷たい上司だけど、子どもには愛情深い」、そんな話はよく聞く話です。人間は多面的なのですね。

愛というと抽象的で分かりにくい、抵抗があるという方は、優しさ、温かさ、安心感、安全、そのままでOK。こんなイメージを思い浮かべてくださいね。心にはこんな愛があります。

でも、同じものが私たちの心にあるのに、どうしていがみ合ったり、憎しみ合ったりするのでしょうか?それは、その愛を隠してしまうほどの怖れのフィルターを通してみてしまうからなのです。

怖れとは、劣等感、分離感、孤独、レッテル貼り、思い込み、不安、などです。

悩みが多い人ほど、自分の中の怖れが多いとも言えます。問題が外にあると思うと、解決が難しかったり、時間もたくさんかかることも、自分に何の怖れがあるかにフォーカスして見ていくと問題は意外と早く解決できるかもしれません。

あなたは世界をどんなフィルターを通して見ていますか?
怖れは気づいて見てあげるだけでだんだん、少なくなくなっていくといいます。