カウンセリングサービスの心理カウンセラー成宮千織です。いつもありがとうございます。
苦しみや生きづらさの原因が過去にあって、それから何十年もたったのに、今もなお苦しみ続けてることがあります。
まるで時が止まったかのように、その時から心が鎖で縛られてしまっているように感じます。
現実は確実に時を刻み、私という人間は背が伸び、誰が見ても立派な大人なんです。行こうと思えば、どこにだって一人で出かけられます。
でも、心の中の私はあの時のまま、重い鎖でがんじがらめになっています。
その子(心の中の私を「その子」って呼ぶことにしますね)のいる所はどんな場所でしょうか?頭の中で思い浮かべてみてくださいね。
真っ暗な部屋、真ん中にどこまで続くかわからない螺旋階段があって、シーンと静まり返るとっても寒い部屋、そんな場所にいるかもしれません。
その子に耳を傾けると、なんて言っていますか?
小さな小さなかすれた声で「助けて」(寒い、怖いなど)って言ってるかもしれません。
その子は誰に助けてもらいたいのでしょうか?
お母さん?お父さん?いえ、本当に助けて欲しいのは、あの頃より大人になって、今を生きている私になんですね。
でも助けるってどうやって?
今を生きる私と心の中の鎖に繋がれた私。イメージの世界の中のことで、実際に鎖に繋がれた私は見えません。だから、もしもいるとしたら?と思ってくださいね。
その子には、今の私にわかって欲しいことがあるんです。
現実を生きる私は時が流れ過去になっています。お母さんやお父さん、元カレ…にわかって欲しかったことがあるんですね。
「お母さんにたくさん文句があって、あの時のしんどさをわかって欲しい。」と、します。
その思い、しんどさ、どれほど苦しかったでしょう。自分のしんどさを親にわかってもらえない苦しみは、時に自分の存在さえ否定してしまいます。
その子は、その思いが苦しみの鎖となって縛られてるんです。わかって欲しい気持ちがその子にあるとしたら、どんな一言でしょうか?
めちゃくちゃ腹が立ってた、苦しかった、しんどかった、悲しかった、抱きしめて欲しかった、優しい言葉をかけて欲しかった、妹よりも私を愛して欲しかった、私の方を見て欲しかった、私の話すことを最後まで聞いて欲しかった、もっともっと一緒にいたかった…
しっくり来たり、胸のあたりがざわつくような感じだったり、何とも言えない感情が込み上げて来たり…その言葉が「当たり」かもしれません。ずっと見つけて欲しかったんです。
ひとつかもしれないし、いくつも見つかるかもしれません。
見つけてあげると、その子はとっても喜びます。「わかってくれてありがとう」
お母さんにわかって欲しかった過去の思い。今のお母さんに話してもわかってもらえないかもしれません。わかってくれたとしても、それは表面的な部分のことだったり。でも、私ならその子の思いをわかってあげられるんです。産まれてから今まで一緒にいた私だからです。
辛かったよね、だって誰もわかってもらえなかったんだもん。苦しかったよね、だって誰も助けてくれなかったんだもん。
思いの鎖、見つけて外してあげましょう。すぐにできなくても全然大丈夫です。むしろそれが当たり前。ゆっくりゆっくり私のペースで。
いつかきっと楽になる。そう信じて。
応援しています。