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成宮千織(なるみやちおり)
心理カウンセラー
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あなたが嫌いな人は、嫌っている自分自身かもしれません

心理カウンセラーの成宮千織です。いつもありがとうございます。本日はカウンセリングサービスのアメブロ「恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス」上手くいくコミュニケーションの担当日です。メルマガも同時配信しています。メルマガをまだ登録されていない方はこちらからどうぞ。「毎日読める★恋と仕事の心理学」

では本編です。

嫌いな人や苦手だな~て感じる人は
誰でも一人や二人はいると思うのです。

とっても感じが良くて誰とでも合わせられそうな人がいたとしても、その人は苦手な人と関わらないように上手く距離を取っていたり、感情を鈍くしてイヤな感情を感じないようにしているだけかもしれません。

目次

あなたは、どんな人が嫌いですか?

どんな人が嫌いですか?苦手だな~と感じますか?

例えば、
空気を読まない人
愚痴を言う人
自慢話をする人
嘘をつく人…

考えてみるといくつか出てくると思うんです。

その人たちの行動がなぜ嫌だな~って思ってしまうかといえば、本当は自分もそうしたいけれど、その行動をすることを我慢してたり、あんな人にはなりたくないと、自分自身に禁止をしているからなんですね。


私は『空気を読まない自分はダメだ。空気を読むべきだ』とマイルールをつくり、それをしっかり守っているとします。

でも、他人が空気を読めない態度を平気で取ってくると、「私がこんなに空気読んでるのに、どーして○○は空気を読まないんだ!」って怒りが出てくるわけです。ムキーって。

また別の見方もできます。

愚痴っぽい自分を嫌っていると、他人が愚痴るのを見て、まるで自分を見ているようでなんともいえないイヤ~な気持ちになるのです。

自覚しているかしていないかはありますが、「わ、この人、イヤな私みたい(ザワッ)」って思ったり感じてしまっているのですよね。


自分が禁止していることを平気でする人か
嫌いな自分と同じことをしている人か

嫌いな人や苦手な人がいたら、その人の嫌いなところを見てみると自分の内面が見えてくるかもしれません。空気を読まない人を嫌っているけれど、心の奥底では「自由に振る舞えてうらやましいな」と思っている自分(後で述べますが、抑圧している自分)もいたりするんですね。

私たちが映し出す世界は、私たちが創り上げているともいうのですね。だから、それも変えられるっていいますよね。

人は過去に出会った誰かを重ねて見ている

また、まだ話したこともない初対面の人や、あまり関わりもない人なのに、「この人、なんか嫌い」ってこともあると思うのです。

その場合は、あなたが過去に出会った誰かさんの記憶やその人から受けた感情とその人を重ねて見ているのです。

人は誰でも過去に出会った誰かさんを重ねて見ているといいます。

A子さんを見ているようで、実はA´(エーダッシュ)さんだったりします。

ダッシュの部分が過去の誰かです。お母さんやお父さんだったり、きょうだいだったり、幼稚園の先生だったり、それは今はもう記憶になくても、潜在意識や無意識の中にはたくさん存在するのですね。

ヒステリックなお母さんに育てられて、いつもビクビクしていたとするとお母さんに似た感じの人が、本当は優しい穏やかな人だったとしてもなぜか、「怖いな~」って感じる時もあります。

他の人に「あの人が怖いの」って話しても全然分かってくれないんですよね。誰も私の過去の経験を知らないし、私だってお母さんを重ねてるなんて思ってもみないのですからね。少し脱線しますが、人は全てのもの、出来事に過去に経験したこと、感情を重ねて見ているんです。ありのままに見れないんですね。

どのケースも投影の法則が働いているのですが、気づいたら「あ、またやってる」で、ポイって軽く手放してしまえばいいんです。

自分で禁止していることを緩めてみたり、ダメだと思っている自分に優しくしたり、誰かを重ねてるって気づいたら、「違う違う!この人は別な人なんだよ」って。

あまり深刻にならないのが、自分を責めたり、自分いじめの材料にしなくていいかもしれません。
うんうんヨシヨシです。

怒りの正体は

ムカつく、その怒りの正体は実は目の前の嫌な誰かさんではなく、自分の『抑圧された欲求』なのかもしれません。

それを、心理学で「シャドウ」というんですが、このシャドウを見ていくと、自分が抑圧している欲求がなんなのか
わかることがあるのです。

そして、そのシャドウ、自分自身の影、つまり光の当たらない部分ですね、それをひとつずつ自分で受け入れて光を当てていくと、他人に寛容に優しくなれて、それによって自分が成長できるのです。

成長とか難しいことを考えなくても嫌いな人が減っていくわけですから対人関係がただ楽になるってことです。

私のシャドウは母親です。

私は幼少期に母親に怒りを覚えて長くその怒りを持ち続けていました。

その母親を心理学を学んで許すことができたのですが、母は「私が悪かった」とは1ミリも思っていないので、その性格は昔も今も何も変わっていないのですね。

だから、今でも意見の食い違いなどちょっとしたことで母親と言い合いになります。

以前の私は、母親に何か理不尽なことを言われたり、されたりすると怒りのスタンプカードを1つ、また1つと押していました。

だから、スタンプカードがいっぱいいっぱい~たまっていました。

でも、今の私は怒りが出ても、白い紙にボン!と大きくスタンプは押しますが、1回きりで捨ててしまう、カードを増やさないそんなイメージです。

ただですね、離れて暮らしていたときは簡単にできていたのですが、一緒に生活をしてみるといつの間にかスタンプが増えていったり、いつもよりも大きなスタンプになったりすることがあります。

実生活は心の筋肉を増やす道場のようなものだなと思うのです。癒しや許しは一生続くといいます。完璧にできないのが当たり前なんですね。それが人間ですよね。どこまでも自分に優しく優しく

この私のシャドウを見ていくと、こんなことでした。

母親は全て父任せなのです。例えば、還暦をすぎる頃まで、母親は電車や地下鉄、バスにひとりで乗れなかったです。いえ、乗ろうとしなかったのです。

父親の運転する車の助手席が母の指定席でした。

それを私は、「そんなこともできないの?」と心の中で非難していたのですが、本音では「楽そうでいいな~うらやましいな~」と思っていたのですね。

私は「ひとりで何でもできなければならない」という観念が強くあったのですが、でも、実際はひとりで全てなんてできていないのです。

母親とバトルになる度に

私は
「もっと人に任せてもいい」
「もっと人に頼ってもいい」
「全然できなくてもいい」と
心の中でつぶやいています。

シャドウを受け入れた瞬間って、ふっと力が抜けて楽になるのですよ。

母親には私の心が映し出す投影が起きています。このシャドウを受け入れることが「投影の引き戻し」となるのです。

出ては消え、消えてはまた出るとなかなか手ごわい私たちのシャドウですが、心の仕組みを知ることで、必要以上に人を責めたりしなくなります。

あなたの中のシャドウはどんなシャドウですか?


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