カウンセリングサービスの成宮千織です。
自分軸を確立して、自分らしく生きる。そんな生き方したくないですか?
よく聞かれるのは、「そんなことしたら、ワガママとか自己中だと思われて、人から嫌われるんじゃないですか?」という質問です。
そもそも、その質問をされる方が、ワガママや自己中な人になるとは思えないのですよね。それは、意識がちゃんとそこにあるからです。
ワガママな人や自己中な人は、自分がそうだとは気づいていないことが多いと思います。
両者の違いは相手がいるかいないか
結論からいうと、この違いは、相手(他者)がいるか、いないかで分けられるようです。
自分軸で生きている人は、自分がどうしたいか、どんな自分でありたいかを指針に行動しています。そこに相手は必要はありません。
それは同時に、責任を伴う、成熟した精神が必要となるのです。
ワガママな人や自己中な人は相手が必要
また、ワガママや自己中の人は、相手があって成立します。自分の考え方は相手の考え方と同一だと思っているので、相手をコントロールして、自分のために他者が行動してくれることを望んでいます。
例えば、小さなこどもが、自分の好きなおもちゃで遊びたい時に、友達が遊んでいていて遊べない。そんな自分の思い通りにならない時は、友達から無理やりおもちゃを奪い取ったり、ダダをこねて、大人をコントロールしようとします。
自分の考え=他人の考え
自分軸のある人は相手をコントロールしようとしていない
自分軸を持つということは、自分と他人を分けて(課題の分離)、相手をコントロールしようとはしていません。
もうひとつ例え話で、親の反対を押し切って、田舎を出て、自分のやりたい仕事に就いた。これは、親の意見を無視した自分勝手な行動だったのだろうか?
自分の人生ですので、責任と覚悟を持って決めた仕事は、自分勝手なことではないと思います。親がどう思うかは親の課題で、こどもの課題ではないといえます。
つまり、最終的に誰が自分の人生の責任を取るのかといえば、親でも誰でもなく、自分自身なのです。誰も自分の人生を歩んでくれませんからね。
自分軸を持って生きるとは、自分は自分、人は人というより、金子みすゞさんの「みんなちがって、みんないい」という考え方の方が、自分も相手も否定しない、尊重する関係を築けるような気がします。自分もOK、相手もOK。