カウンセリングサービスの成宮千織です。なかなかブログが更新できずにいます。9月のスケージュールは通常の19時、20時、21時、22時に加えまして、不定期になりますが15時、16時の枠を当日に追加しています。ご予約お待ちしています。(有料4回セットのお客さまは「成宮千織スケージュール空き状況」をWEBでご確認くださいませ。)
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素敵なカレが欲しいという願望が出てきたとき、昔の私は「寂しいから」とか「愛されたいから」「今、幸せじゃないから」…こんな気持ちで相手を探し始めていました。
私が若い頃には今のようなマッチングアプリなどはありませんでしたし、女子校だったので校内で見つけることもできません。出会いといえば、アルバイト先や旅先のような偶然の出会いや、「いい人がいたら紹介してね」と友達に声をかけることくらいしかなかったのです。
やっとの思いで、友達から紹介された人と付き合うことができたのですが、先ほど書いたように私のこの恋の目的は「寂しさを埋めたい」「愛されたい」「幸せになりたい」でしたので、相手にしてもらいたいことばかり。
私には「ない」ものを埋めてくれる相手を探す。これを「不足感からの行動」といっていいと思います。相手は私の「ない」ものを埋めるために付き合ってくれているわけではないので、当然うまくいきませんでした。
「愛してくれないなら、私だって愛をあげないよ」と、損得勘定をベースにした、愛情の取引のようになってしまったのです。当時のカレも私から満たして欲しいものがたくさんあったので、常に愛の奪い合いとなってしまいました。今はどうしてこうなっているのかと俯瞰(ふかん)して自分をみることもできますが、当時は何が起きているかすらわかっていなかったんですよね。ただ、愛がほしいそれだけで突っ走っていました。
素敵な人と出会いたいと思ったとき、そんな相手と出会う一番の近道は、私自身も素敵な人になるといいということになります。
でも、そこで「そ、それはちょっと…」というエゴの抵抗感が出るんです。
「私はサボっているけど、素敵な人が棚ぼたのように現れて、私を幸せにして欲しい」なんて楽していいものを手に入れたいという自己中心的な考えがありました。
①「ない」→②願望→③行動
これを…
①「ある」→②願望→③行動
不足感で行動しても、なかなか手に入らなかったものがあったとしたら、今回はやり方(順番を変えて)みてはどうですか?というご提案です。これをして叶うことができなくても、失うものはありませんからね。ただひとつ、期待が大きいと期待外れがセットでついてきますから、はじめは遊び感覚でするのがおススメです。
「ない」から「ある」を前提に望む
「 ある」にするには、不足感を減らして自分のことを満たせばいいの?
簡単に言ってしまえば本当にそうなのですが、「寂しさ」や「愛されたい」、「幸せになりたい」を満たしていては、カレができるのはいつになるか分かりませんよね。そんなに簡単に手に入るとも思えません。
趣味を見つけたり、友達との時間を楽しめばいいの?
う~ん、それがすぐにできるかといえば、「?」だと思うのですよね。というのは、そんな楽しいことがあればあなたはすでにやっていると思うのです。
今より楽しいことを見つけるのは、カレを見つけるのと同じくらい大変ということもあります。私は楽しいことがないから、恋人がほしいという気持ちもありました。そのとき、他に楽しいことが私の考えられる範囲では見つけられなかったんです。
趣味を見つけても思ったほど楽しめなかったり、友達にも都合があります。カレもいない、趣味もない、友達もいない、楽しみもない、そんな「ないない」ネガティブループにはまってしまうこともあるんですよね。私は本当にこのループによくはまっていました。今でも油断をすればすぐにはまってしまいます。
この「ないない」ネガティブループ、これらを見つけるときも「ない」が前提になっているんですよね。しかしですね、この「ない」という気持ちは、今すぐにでも「ある」に変えられると思うのです。
幸せそうな恋愛をしている人たちと、カレがいない自分と比べてみるとすぐに「ない」がいっぱい出てきます。今回は恋愛にフォーカスしていますが、それ以外のことでも様々な場面で感じることですよね。お金がない。キレイじゃない、若くない。仕事がない。幸せがない。それは、その人たちとの表面的な違いに目がいきがちだからなのですね。
でも、その見えているものから見えにくい心に目を移していくと、「ない」と思っていた気持ちや感情はその持っている人たちの中にも「ある」ということに気がついていきます。
楽しさ、嬉しい、幸せ、寂しさ、悲しさ、悔しさ、無価値感、無力感、罪悪感、怒りなどの感情は、どんなに幸せそうに見える人の中にも有名人や時代を超えた人の中にも共通の感情を持っています。「ある」のです。全ての感情、それは誰もが一度は感じたことがあるものだからわかることなのですね。
感情はみんな同じものを持っている
ネガティブな感情もポジティブな 感情はみんな同じものを持っています。その時の状況にあらわれては消え、またあらわれては消えていきます。心がネガティブな感情に覆いつくされているとき、私たちは一生この状況が続くと考えてしまいがちです。これは人間の習性なんですよね。良いことは長く続かない、悪いことは永遠に続く、そう感じたことはありませんか?
寂しさを感じているけれど、笑い合える友達はいる、優しい祖母には愛されている、ご飯が美味しいとき幸せを感じている。それをすぐに感じられないときは、過去をイメージしてみると、誰でも幸せな経験がひとつやふたつ出てくると思うのです。
ほんの小さな出来事でもそのときの感情を感じていくことをしてみてくださいね。それもないと思うときは、感謝できることを探して、その時の感情を感じてみてください。少し幸福感をあじわうことができると思うのです。普遍的な幸せって物質的な物や、誰が与えてくれる何かではなく、小さな幸せに気づく力のことをいうようです。つまり小さな「ある」に気づくことなんですね。
怒りが湧いてくる、感謝の気持ちが溢れだす。これらの言葉があるように感情は外から取ってつけたものではなく、私たちの心の中が源泉となって出てくるんですね。すでに「ある」ということなんですね。
思考と感情を切り分けて、まずいい気持ちを今この瞬間に感じることを練習してみてください。それには五感、視覚(見る)、聴覚(聴く)、味覚(味わう)、嗅覚(嗅ぐ)、触覚(皮膚で感じる)を感じることなんです。
感情の先取りをしてみる
私たちから夢や願望が生まれるとき、その願望を深く見つめていくと、どんな望みでも心地よさや喜び、安心感、自由、などを望んでいると思うのですね。それらを一言でいえば、「良い気持ちを感じたい!」なんです。
カレがほしいと思ったとき、本当にほしいものは心地良さ、幸福感、愛情などですよね。お金がほしいと望みが出てきたとき、本当にほしいものは、お札そのものではなく、安心感、自由、お金を得ることで感じる気持ちや感情だと思うのです。
「私が望むのはどんな気持ち、感情なんだろう?」と考えてみるといいかなと思います。そして、それを先ほどのやり方でただ感じてみてほしいのです。まず、「ある」を先取りしていくのですね。また感じるものと、望みは同じではなくても全然いいのです。
カレがほしいと思って感じる気持ちを感じることができないとき、ペットや小さな子どもを抱きしめたことを想像したり、思い出したりして、「心地いいな~」といういい気持ちを味わう。そんな身近でやりやすいことから始めてみてくださいね。
想像することが苦手な人、例えば、いつか結婚したいなっと思っているとき、未来の旦那さまとのお揃いのカップを買うというのもいいなって思います。それから、このカップを使う人はどんな人かな?と想像してみるとやりやすいかなって思いますよ。「嬉しいな」「楽しいな」と感じてやってみてくださいね。受け取る力、愛する力、育む力などの女性性を開いていくことができるのです。
恋愛に限らず、まずはどんな感情を感じたいか「ある」を前提に行動していくと、同じそうに感じられるものが得られることが多いと私の経験からもそう思います。私たちの人生では願ってうまくいくこともあれば、うまくいかないこともありますが、どうしてもうまくいかないときは、執着した気持ちが強すぎるかもしれません。
執着は無理になくそうとしても難しいので、今は執着するくらいそれがほしいんだよね。そう自分自身の気持ちを受け止めてあげてくださいね。ホッと心が緩んだとき、ちょっとだけ執着がとけてなくなっていると思います。
応援しています