
カウンセリングサービスの成宮千織です。いつもありがとうございます。
あなたは、人を愛するというと、どんなことを思い浮かべるでしょうか?
優しくする、親切にする、助ける、認める、応援する…愛し方は人それぞれですよね。多くは自分が誰かからしてもらって愛されてると感じることを、同じように大切な人にもしてあげたいと思うものです。人は愛されたように人を愛するといいます。
でも、それが相手からしたらあまり愛されているとは感じにくいこともあるのです。
私は心配性なので、家族が体調を崩すと「大丈夫?」「熱は?」「食欲はある?」と聞いているのですが、何度も聞いていくうちに「大丈夫だから、そっとしておいて!」といわれてしまうことがあります。
私は心配してもらうことが愛されていると感じていますが、家族はそっとしてもらうことが愛されていると感じているようです。そこで私の虫の居どころが悪いと「もう!こんなに心配してあげてるのに!」と怒りに変わるんですよね。要らぬ心配と怒りをぶつけられた家族は、私の愛なんてこれっぽっちも感じることはできません。
こんなすれ違いが人間関係にはよくあって、愛からの行動が受け取り拒否をされたと思い込むことで、怒りや憎しみに変わるなんてことがあります。相手は何を求めていて、何に愛を感じるのか?その視点に立つことができたら、もっといい関係を築くことができると思うのです。
また逆の立場でも(私の例では家族から私への視点)こんなふうに考えてみるのはどうでしょうか?相手の行動動機は何だろう?と考えてみるのもいいと思うのです。人間の行動動機は愛か怖れかのどちらかのようです。愛からの行動か怖れを回避するための行動なのか?
時には、相手の立場に立つのも腹立たしいこともあると思いますが、これは相手のためではなく自分自身が楽になるための手段にもなり得ます。
与えること(足し算の愛)と意識してしないこと(引き算の愛)、今回はこの2つの愛についてです。
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恋愛での男女の考え方の違いはとても多くあって、それを理解していないと本当は愛されているのに、私は愛されていないと勘違いをすることも多いんですね。
女性が男性から愛されていると感じることは、愛情表現、会う頻度、返信の早さ、記念日を覚えていてくれる、プレゼントなど与えてもらうこと(足し算の愛)が多いと思うのです。
一方男性は、浮気をしない、ケンカを避ける、弱音を吐かない、仕事が忙しくてもあえていわないなど、しないこと(引き算の愛)が愛ということも多いようなのです。
女性は足し算の愛、男性は引き算の愛。男性でも足し算の愛を示すこともありますし、女性も引き算の愛を求めることもありますよね。どちらかといえばくらいに思っていてください。
ご夫婦の場合、ご主人は仕事を頑張ることが家族への愛という方が多いと思うのですが、奥さんは「早く帰ってきて子どもと関わってほしい、私の話をきいてほしい」と思っていることがあります。
そこにはちゃんとご主人の愛があるのですが、それが子育てなどで余裕がなくなると、愛そのものが見えなくなることがあるんですよね。ご主人も奥さまの求めているものがよくわかっていないことも多いのです。
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愛にはわかりやすく与えること(足し算の愛)と、あえてしないこと(引き算の愛)があるように、様々な愛し方があります。相手は何を求めているか、相手の愛の与え方は?その人の行動動機は何なのか?そこに興味関心をもってみるとすれ違いや勘違いを減らすことができると思います。
そして私はどうされると愛を感じるのか?自分自身についても考えてみてくださいね。男性はあなたが考える以上にあなたのことをわかっていません。これくらい察してよ!ではなく、素直に伝えてみてはどうでしょうか?