
カウンセリングサービスの成宮千織です。いつもありがとうございます。
「すべての人に理解してもらわなくてもいい」
あなたは人間関係に疲れてしまうことはありませんか?人から言われた一言が頭から離れなかったり、何気ない態度に傷ついたり…。
忘れたくても眠れずに考えてしまうことって、誰でも経験があると思うのです。
「あの人は、どうしてあんなこと言ったんだろう」
「私が何かしたかな」
「もっと違う対応をすればよかったのかな」
そんなふうに、何度も繰り返し考えてしまうことがありますね。これを反芻思考(はんすうしこう)といいます。
我が道を行くという人もいますが、多くの人は、他人から自分はどう思われているかを考えます。それは人は社会の中で生きているため、人に嫌われたくない、認められたいと思うのはごく自然なことだからです。ただ、それを考えすぎると、ストレスがたまり心が疲れてしまいます。
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自分のことを理解してもらえてない、誤解されていると思うと心がすり減ります。弁解したくてもできないこともありますし、どんなに親しくても話してわかってもらえないこともたくさんあります。
私がわかってほしくてもわかってくれない人は、母なんです。子どものころからわかってほしくて何度も私の気持ちを伝えてきました。でも肝心なことは伝わりませんでした。
今では期待することをやめました。期待しているときは、「母親なんだからわかるのが当然でしょう」と、いつまでも腹を立てていました。
「許し」は、期待をしている状態ではできないのではないのかなと思うようになりました。
そもそも、母に私の気持ちがすべてわかるということはないのだから、仕方がない。そう思えたら許すも許さないもないんだなって、ある時思ったのです。
相手に理解してもらえていないことと、あなたに価値がないことは、まったく別の話です。人にはそれぞれ、育ってきた環境や価値観、物事の受け取り方があります。
同じ出来事でも、ある人は気にせず、ある人は深く傷つくことがあります。だからこそ、自分の気持ちを誰にでも理解してもらおうとすると、苦しくなってしまうのです。
自分の心を守るためにできること
まずは、相手の言動と自分の価値を切り離して考えてみましょう。
誰かが不機嫌だからといって、必ずしもあなたが悪いわけではありません。例えば仕事でトラブルがあったかもしれませんし、財布をなくした後だったかもしれません。
誰かに否定されたからといって、あなた自身を否定されたわけではないのです。あなたの意見がその人の意見(価値観)と違っただけかもしれません。
そして、無理に仲良くしようとしなくてもいいのです。
必要以上に相手の機嫌を取らなくていいし、すべての言葉を受け入れる必要もありません。疲れる相手とは、少し距離を置いてもいいのです。
心優しいあなたは、それが冷たいことだと思うかもしれません。でもそれは冷たいことではなく、自分の心を大切にするための選択なのです。
自分に嫌なことをさせ続けていると、自分の感じていることがわからなくなる
私たちは、ときどき他人の気持ちを優先するあまり、自分がどう感じているのかがわからなくなることがあります。
本当は嫌なのに、嫌だと言えなかったり、本当は悲しいのに、平気なふりをする。本当はそこに行きたくないのに、相手に合わせてしまう。
そんなことが続けば、心が疲れてしまうのも当然です。
よく「自分の好きなことがわからない」と言う人がいます。それは嫌なことを自分にいっぱいさせてきたからかもしれません。嫌なことをしすぎて、好きや楽しいという感情まで麻痺してしまうのですね。
私の妹は相手に合わせすぎていたせいか、自分がどうしたいかわからない状態でした。一緒に食事に行くときに「何を食べたい?」と聞いても、「私は何でもいいから、お姉ちゃんが決めていいよ」と言うのです。
一度や二度ならまだいいのですが、毎回のように私の食べたいものや、行きたい場所に付き合ってもらっているので、さすがにちょっと悪いなと思うのですね。それで、「今日は決めて」と妹に言うとしばらく「う~ん、う~ん」と考えて結局、「わからない」と言うのです。
妹は、生まれつき難病のある娘の看病や学校の送り迎えなどをして、ずっと自分を後回しにしてきたのです。これは、嫌だからやめられることではなかったのですが、極端な例として書かせていただきました。
妹は強迫性障害になったり精神的に不安定な時期もありましたが、今では姪が高校生になり、簡単なアルバイトもできるようになりました。妹は少しずつ自分自身を取り戻しています。
人間関係に疲れたときは
今、私が住んでいる地域は、山や川があって、田畑が広がるところなんです。近所付き合いも濃厚で、今年の夏はピーマン、ナス、きゅうりを山のようにいただきました。今は冬瓜やかぼちゃで野菜室が満員御礼です。
ここに来るまでは、神奈川の高層マンションが立ち並ぶところに住んでいました。もちろん私はそんな高級マンションではなかったのですが、隣に誰が住んでいるかわかりませんでした。近くに親しい人もいません。
今は、お隣さんの友達の家で多肉植物の寄せ植えを教えてもらったり、栗拾いに行ったりして、人とのつながりがあっという間に広がりました。
とても楽しいし、ありがたいのですが、毎日のように人と会っているので、少し疲れてしまうこともあります。そんなときは、今週は人と会わない週と決めて、お誘いを丁寧に断り、わんこと家でのんびりすごすようにしています。
人間関係に疲れたと感じる時は、もっと自分を大切にしてというサインかもしれません。
時々、こう自分に問いかけてみてください。
「私は本当はどうしたいんだろう?」と、自分に問いかけてみてください。「お昼ごはんは何にしよう」ではなく、「私は何が食べたい?」「今日はどの服を着たい?」と聞いてみるのです。
そしてできるだけ、それを叶えてあげてほしいのです。自分との関係がとてもよくなります。嫌なことをさせる人と、自分の気持ちを聞いてくれる人、どちらが好きですか?他人も自分も同じなんですね。
すべての人に好かれる必要はありませんし、すべての人に理解してもらう必要もありません。それは不可能なことだからです。あなたには、あなたの考え方があって、あなただけの人生があります。
誰かに認めてもらうためだけに、自分をすり減らさなくてもいいのです。
人間関係に疲れたときは、少し立ち止まって、自分の心に優しくしてあげてください。
誰かを大切にすることも大事。でも、自分自身が自分を大切にすることも同じくらい大事なのです。
今日は、自分に優しく過ごしてみませんか?


