こんにちは。心理カウンセラーの成宮千織です。
私たちは、ちょっとした誰かの一言で、やる気になったり、やる気がなくなったりします。
お母さん「早く宿題しなさい!」
子ども「今やろうと思ったのに…」
子どもが宿題にとりかかろうとしたときに、お母さんにガミガミ言われてやる気がうせてしまう。このような場面は日常でよくありますよね。
では、やる気を引き出すコミュニケーションってどんな感じでしょうか?
誰かが落ち込んで話してきたとき、
例えば、
友達「前は言いたいことをあまり言わなかった彼が、ズケズケ言うようになったんだよね~落ち込んじゃってね。もう別れようかな…」
私「そうだよ!そんな人、早く別れた方がいいよ!」
と言うこともできますが、もう少し友達のモチベーションの上がる伝え方もあると思うのです。
私「そうか、それは辛かったね。でも、それは二人の間に信頼関係ができたってことじゃない?」
「言いたいことが言えなかった人が、ズケズケとモノが言えるまでになった」ということは、「前よりも信頼関係を築けた」のではないかと考えました。
もし、違っていれば違う理由を話してくれると思いますが、「早く別れたほうがいい」と言われるよりも友達の気持ちは上向きになったと思うのですね。
もうひとつ、簡単な例では、
Aさん「最近、どう?」
Bさん「仕事で毎日忙しいんだよ」
Aさん「充実しているんだね」
Bさん「ありがとう!頑張るよ!」
「忙しい」を「充実してる」に変えて伝えてみるとAさんの気持ちが上向きになり、と、そのあとの言動も変化することがあるのです。
人はそれぞれの視点や見方で物事を捉えています。視点や見方を少し変えて伝えるだけで、人にいい影響を与えて、やる気を引き出すことができます。
嫌だなと思っていたことが、それほど嫌ではなくなったり、やりたくなかったことが、やりたいと思うようになることもあるのですね。
これを自分にしてあげると、どうでしょうか?
・「頑固」→「意志が固い」
・「無口」→「言葉に重みがある」
・「飽き性」→「好奇心旺盛」
・「冷たい」→「冷静」
・「細かい」→「よく気がつく」
・「わがまま」→「自分の意思をもっている」
・「短気」→「情熱的」
・「やる気がない」→「充電中」
・「厳しい」→「責任感がある」
・「暗い」→「落ち着いている」
・「疑い深い」→「慎重」
・「消極的」→「控えめ」
など
短所だと思っていたことをひっくり返すと、全部、長所として見ることができると思うのですね。
「何もやる気がしない」→「今は、充電中。充電が完了したらきっと動ける」
そう、きっと大丈夫、うまくいく!
応援しています。