心理カウンセラーの成宮千織です。
先日、カウンセリングサービスのカウンセラーさんと話していて、自分自身について気づいたことがあったので、それを書きたいと思います。
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私はここのところ、「変われない自分」を責めていたんですね。変われない?どう変わりたいか?ずっと自分が思う素晴らしい私に変わりたかったんです。
・決められないことをサクサクと決めて、新しい自分になる
・許せない人を完璧に許せるようになる
・規則正しい生活が完璧にできるようになる
・2つの仕事(カウンセラーともうひとつの仕事)を完璧にこなす
・両親の食事を昼、夜ときちんと作る
・飼っている生き物と、植物の世話を完璧にやる
・決めたことは必ずやる
この他にも出てきましたが、怖くなったのでこの辺でやめておきます。これに気づいて思ったんですね。無理に決まってるじゃん、って。
努力して、できるとき(こと)もあるけれど、できないとき(こと)もある。それでいいよね、って思ったんです。そして、大きく変わっていることもあるんです。それを見てなくて、私が思う素晴らしい自分に変われない自分だけを責めていました。
私は20代の後半ころから、病気で寝たり起きたりの生活を10年くらいしていました。スーパーに買い物に行くのもしんどくて、店内で何度も立ち止まっては休み、紙に必要な物をエリアごとに書いて入口からレジまで一筆書きで歩けるようにしていました。
家事は完璧とはほど遠く家の中は散らかり、仕事なんて当然できません。治療費も高額になり生きているだけで家族のお荷物だと思うようになっていきました。そうなると、心はウツウツとしてきて、夜寝ても夜中に目が覚めてしまうんです。夜中に考えることって「このままの状態が一生続いたらどうしよう」とか「もう消えてしまいたい」と、いいことなんてひとつも考えることができないんですね。
夜は決まってこうでした。
今日も生きてしまった
また明日がくる
そして絶望。この繰り返しの10年。
そんな状態から、少しずつですがゆっくり回復していきました。1歩1歩、苦しくても歩くようにしました。そして広いスーパーも立ち止まって休むことはなくなりました。夜も眠れるようになり、両手いっぱいのお薬も必要がなくなりました。
普通に生活できるようになったとき、これからの人生はオマケ、そう思ったんですよね。もしあの時、あきらめていたら私の人生は終わっていた。だからオマケ。それくらい軽く生きていこうと。
それがですね、人間って忘れちゃうんですよね。オマケがいつの間にか、もっともっとって。
今は、時に苦しいこと悲しいこともありますが、体は不自由なく普通の生活ができているんです。当時を思えばこれってものすごく大きな変化なんですよね。それに気づいたとき、「変われない」ことを責めていた自分自身に申し訳がなくて。
当時は本当に辛く不安しかありませんでした。このまま永遠に闇の中なんだろうか?生き生きと日常生活を送っている人たちが輝いて見えて、自分とは違う世界に生きているように感じていました。誰かと同じ部屋にいてもひとりぼっち。そんな孤独も感じていました。
あの時の私が踏ん張ってくれたから、今の私があるんです。心から「ありがとう」と自分に言いたいです。
もしも今、当時の私のように病気や悩みがあって苦しくてしょうがない方がいたら、(とても軽い言葉を伝えることはできませんが)、この世にあるどんな物も状態も人の感情も「永遠には続かない」。これだけは確かのようです。
ここからはお知らせとなります。
★3/17の大塚統子カウンセラーのワークショップにご参加の皆さま
1DAYワークショップにご参加ありがとうごさいました。皆さまが真剣に取り組んでくださる姿にとても感動いたしました。ワークショップ開催時に緊張していた方も、ワークが進むうちにどんどん表情が柔らかくなって、笑顔もたくさん見せていただきました。キラキラ輝く笑顔がとても嬉しかったです。皆さまの癒しが進みますように祈っています。
成宮は次回(6月)もゲストカウンセラーで参加いたします。まだ参加されたことがない方も是非ご参加お待ちしています。
4月のスケジュール
10時、13時、16時、19時
19時、20時、21時、22時
(いずれも月曜日休み)
本日(3/23)はセミナー参加でお休みとなります。明日は21時の枠が1枠のみございます、ご予約はお早めに。