心理カウンセラーの成宮千織です。
カサンドラ症候群とは
家族やパートナーなど生活の身近にいる人が、ASDなどの発達障害(現在の診断名は自閉症スペクトラム障害)の特性が原因でそのストレスから関わる人が自信を失ったり、心身共に不安定な状態になることです。カサンドラ症候群は正式な疾病名ではありません。
カサンドラ妻シリーズ(いつの間にシリーズ化しています)第3話です。
なぜ、私が何度も夫と向き合おうとしているか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思うので、今回はそのことについて書いていきます。
私は母との確執があり、長年母に怒りを感じていました。母と夫は似ているところがあるんです。好むか好まないかは別にして、無意識に親と似たタイプの人をパートナーに選ぶことがあるようなのです。カウンセリングで、まったく違うタイプの人を選んだというお話もお聞きするので、一概にはいえないかもしれませんね。
夫とどこが似ているかといえば、よく怒るところなんです。あまり書くと悪口になるので、この辺にしておきますが、その母を許せたことで、私自身の気持ちがとても楽になったのです。
今でも、相変わらずな母です。でもそんな母に何か気に障るようなことや態度をされても、一瞬「ムカッ」としますが、すぐに許せてしまうんです。
許そうという意識もないまま、感情がフラットに戻って何ごともなかったように母と接することができるようになりました。不可能だと思っていた、両親と旅行に行って3人でホテル部屋に泊まることもできました。
これが楽で楽でとても楽しくなったんです。それがまるで難しいゲームをやっと攻略したぞ!という達成感と満足感を私は得ることができました。
ということは、夫も同じように自分の感情の幅が大きく振れることなく、いつも変わらず穏やかにいられるようになるのではないかと考えたのですね。