毎日暑い日が続いていますが、皆さま体調を崩していませんか?お久ぶりです、カウンセリングサービスの成宮千織です。8月のスケジュールは記事の下にあります。よろしくお願いします。

恋愛のご相談でよくお聞きする、「私ばかり追いかけて、彼からは追いかけてくることがあまりない」、「愛情表現も少ないし、誘っても断られる。ほんとうに私は彼から愛されているの?」というお悩み。
これは、不安ですよね。好きと言ってもその気持ちを受け取ってもらえず、彼は逃げてしまいます。依存的になるのも嫌なんだけど、どうしても追いかけてしまう心理です。
またそんな彼ですので、彼女は怒りを感じて責めてしまいがちなんです。するともっと彼は逃げていくんです。
そんな不安から、連絡をたくさん取り続けたり、そのうち彼からは重いと思われるんじゃないかと、不安が不安をよんでしまいます。
でも、お話をよくお聞きすると、「彼は私のことを嫌いとわけじゃないと思うんです。『彼は、好きじゃなきゃ付き合ってないし!』なんていうんですよ」と、多くの方はおっしゃられます。ではどうして?となるのは当然です。
あなたに近づくことで感じる不快な思いとは
「自分は愛される価値がない」(無価値観)や、「自分みたいな悪いやつ」(罪悪感)と深層心理で思っていると、相手との心の距離を取ろうとすることがあります。
これはご本人もよくわかっていないことが多く、何となく不快な気持ちになるだったり、無性に離れたくなるといった漠然としたちょっと嫌な気持ちなんですよね。
心と体は繋がっていますから、心の距離だけではなく、物理的な距離が近づいても心がざわつくのです。これはあなたのことは嫌いじゃないんだけど、自分ではコントロールできにくい衝動なんです。
彼が感じている嫌な気持ちというのは、あなた自身にではなく、あなたに近づくと感じてしまう彼の中の親密さになんですよね。そう思うと安心しませんか?
心の距離が近づくと怖くなる「親密感への怖れ」
そしてこれって何かといいますと、「本当の自分を知られたら嫌われてしまう」、「悪い自分は、あなたに迷惑をかけてしまう」という誤解や思い込みから、親密さから距離を取りたくなるのですね。
親密感の怖れが出てしまう原因は、子どものころの家庭環境や育ってきた過程でひどく傷ついた経験などといわれています。距離が縮まると、相手を遠ざけようとしてしまうことがあるのです。
では、どうしたらいいのでしょうか?
私たちは同じ気持ちなのかもしれない
パートナーはよく同じ感情を共有するといいます。タイムラグはあるかもしれませんが、彼と彼女がまるで鏡写しのように同じ感情を感じていることが本当に多いんですよね。
追いかける側と、追いかけられる側。「気持ちが強い方が追いかけてしまう」というのが一般的な考えだと思います。
でも、心理学的にはこんな考え方もあります。追いかける側も同じ「親密感の怖れ」があるかもしれない、ということです。
そんなお話をすると、「?」が頭の中に浮かんでくると思うのですが、もしも、彼がこんなふうに急変したらどうでしょうか?
彼が「猛烈に追いかけてきて、好きだ好きだと愛情表現もいっぱいしてくれる。束縛もすごいし、連絡もこれまでにないくらい頻繁にしてくる。毎日のように会いたいという」愛情がバンバン伝わってきます。
はじめは彼の変化に驚き、嬉しくてたまりません。でもそれがだんだんと嬉しさから少し怖いなと感じてくることがあるんです。追いかけているときは親密さを感じることはありませんから、どんどん追えるんです。
でも逃げ回っている彼がクルっとあなたの方を向いて、逆にあなたを追う側になったとき、あなたはこれまでに感じたことがない怖れや不安を感じることもあるんです。
「愛される価値がない」(無価値観)と自信がないから追いかけてしまう。または、「悪い自分」(罪悪感)に不安を感じるから追いかけてしまう。こんなダメな私を置いていかないでとばかりにです。
いっけん、正反対のふたりのように思えますが、もしも、彼と私は同じ怖れがあって、距離が縮まると怖くなってしまうのかもしれないと思うとどうでしょうか。同じような不安な気持ちでいる彼を、理解できるような(したい)気がしませんか。
私たちは、自分と相手は違うと感じたり、わからない状態に不安を感じます。でも、同じ部分あると思うと安心感を得られることがあります。
私たちは似たもの同士
ここでまたご相談者さまがこんなふうに話してくださることが多いんです。「実は彼と私は似ているところが多いんです」って。「私も他人と距離があって」「すぐに壁を作ってしまうんです」こんなお話、本当によくお聞きします。
似たもの同士ならば、彼を理解するということは、自分自身を理解するということでもあるのですね。他者である彼自身のことは、はなかなか理解できませんが、自分のことならばなんとかなにそうですものね。もしご自身でできなければ、カウンセリングなどプロの力を借りるのもいいかなと思います。
恋愛は追ったり、追われたりしながらいい関係性を築いていけるのが理想だと思います。でも、他のカップルと比べることなく、ふたりのオリジナルの付き合い方でいいと思うのです。それが将来、夫婦の形になるかもしれません。
応援しています。
★8月のカウンセリングのお知らせ
8月は19時、20時、21時、22時の枠をメインにしています。午前、10時の枠も時々出しておりますので、ご希望の方はカウンセリングサービス予約センターまでお問い合わせください。現在、土曜日をお休みにさせていただいています。
しばらく20時、21時の待機枠が出せずクライアントの皆さまには大変ご不便をおかけしました。ようやく以前と同じ時間帯でカウンセリングができるようになりました。ご予約心よりお待ちしております。