心理カウンセラーの成宮千織です。こんにちは。
人を自然に褒められる人ってちょっと素敵ですよね。
恋愛のマニュアル本などにも、好きな人のいいこところを見つけてたくさん褒めましょう!と書いてあることも多いです。
でも、人を褒めるって実はとても難しいと思うのですよね。まず、褒めるには相手のことをよく観察しなければなりません。
そして、それを言葉にして伝える。どんな言葉を選んで伝えればいいんだろう?考えているうちに結局、褒めることができなかった。。。そんな経験ないでしょうか?
褒め言葉=相手が喜ぶ言葉 とは限らないんですよね。
たとえば、「真面目」
ある男性に「とても真面目ですね」と伝えると、少し顔が曇ることがありました。その人は自分は堅苦しくて、ユーモアがないと思っていたんですね。そして「真面目でいい人ですね」と人から褒められるたびに、自分はやっぱりつまらない人間だと自己否定をしてしまっていたんです。
私自身の話しですと、「繊細ですね」といってもらえることが多く(以前はですが)、その繊細って言葉に落ち込むことがありました。繊細って弱いイメージがあったからなんです。
今では、繊細さがあるから、人の気持ちにも敏感になれて、今の仕事に活かすことができると強みに思えるようになりました。しかし以前はとても褒められてるようには思えませんでした。
さきほどの恋愛マニュアル本では、相手の喜ぶポイントをうまく掴んで伝えることができれば効果テキメンだと思います。この喜ぶポイントってお付き合いが浅いときなど、わかりにくいこともありますよね。
変に褒めて褒めて褒めちぎると、お相手から返ってくる言葉が「そ、そんなに褒められると照れるからやめてよ」って。それも自分自身が褒め言葉に値(あたい)しないと思っていれば受け取ることはできませんものね。お相手は嬉しい反面、どこか心地悪さも感じてしまうと思うのです。
大好きな人と愛の温度差があれば、なんだか自分がお相手に媚びてるように感じたりもすることがあると思います。
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褒めることが決して悪いことではありませんが、どう褒めていいかわからないときは、「ありがとう」と感謝できることを探して伝えてみてはどうでしょうか?
「ありがとう」は自分が感じたことなので、お相手にとっても間違いということはありませんからね。
人がいわれてうれしい言葉ナンバーワンは「ありがとう」のようです。
「ありがとう」を探すもうひとつの効果は幸せな気持ちになれることです。感謝できることって自分が嬉しかったことじゃないですか?まずはお相手からしてもらった嬉しくなることを探してみてはどうでしょうか?だんだんと「存在してるだけで、ありがとう」という気持ちになるかもしれませんよ。
その場で「ありがとう」。そして、帰ってから「今日はありがとう」。別の日には「あのときは○○してくれて嬉しかった。ありがとう」
思い出すたびに、嬉しくなりますよね。
応援してます。