こんにちは。心理カウンセラーの成宮千織です。
彼やパートナーとケンカをしたとき、私たち女性は話し合いで仲直りしたいと考えます。でも、男性は話し合いをしようとしても、なかなかそれに応じないことがあります。話の途中でどこかに行ってしまったり、自分の殻に閉じこもるようにしばらくの間、音信不通になることもあります。
「彼とは話し合いができない」
向き合うことをしない男性に対して、女性は行き場のない怒りが心の中にうずまき、そのあとにくる悲しみや孤独感に打ちひしがれてしまうことがあるんです
これには、それぞれの理由があるんです。
女性の話し合いの目的は、「まず、私の気持ちをわかって欲しい」じゃないかなと思います。その裏にあるメッセージは、「あなたは私のことをわかってない」。
この「あなたはわかってない」を前提に話すと、どうしても彼を責めてしまうのですね。「責めてます」とわかりやすく言わなくても、どれだけオブラートに包んだ言い方をしても、言葉ではない非言語の部分、表情、声のトーン、しぐさ、場の緊張感などから相手に伝わるものってありますものね。
男性はネガティブなコミュニケーションが女性ほど得意ではなく、自分の感情をそのまま出したり、気持ちをストレートに言葉にあらわすことができない人が多いんです。
そして「もう、かなわない」と感じると、そこから逃げたくなってしまうのです。これまでの経験で、女性には口では負けてしまうことがわかっているんです。
女性と付き合ったことがあまりない彼でも、子どもの頃にお母さんにガミガミ言われて怖かったことや、クラスの女子に怒られた経験はあると思うのです。見た目はガッチリ男らしい彼だったとしても、実は傷つきやすく、とっても怖がりクンなんですね。
それが、ケンカをしてしばらくたつと何ごともなかったように連絡をしてきたり、体の関係を求めてくることもあります。私たち女性は「はぁ?」って感じです。まずは、あのケンカの原因となっていることを解決したいと考えます。彼に原因があった場合は、ちゃんと謝って欲しいと思います。
でも、彼は怖がりクンなので、真正面からはあなたに近づくことができないのですね。男性の中には女性の不満や文句をとことん聞ける勇者もいますが、多くの場合はたとえ聞いてくれたとしても短期的で表面的なのです。
とはいえ、彼も仲直りしたくないとは思っていません。だってあなたのことが好きだからです。でもまずは、安心感を得てから平和的に仲直りしたいなと思っているんです。
「ネガティブなことも話し合いで解決したい女性」×「平和的に解決したい男性」
男女のコミュニケーションの取り方の違いが、溝をつくり別れに繋がることもあります。ケンカの原因はどちらかにあるかもしれません。ただ、100%どちらか一方が悪いってことはないんです。
付き合い始めのラブラブな頃のことを思い出していただきたいのですが、ケンカになってもイチャイチャしてたら仲直りできたってことはなかったでしょうか?その後でなんとなくお互いの気持ちを話したり、謝ることができたと思うのです。今それができたら誰も苦労はしないと思うのですが。
もしもケンカの後、彼が何ごともなかったように近づいてきたら、そこで向き合わない彼に怒らず「怖がりクンが機嫌をうかがいにきた」と思ってあげるといいと思うのです。平静を装っていても心の中はビクビクしているかもしれません。近づいてきただけでも凄いと私は思います。
言いたいこともたくさんあると思うのですが、まず彼のコミュニケーションの仕方に合わせてみるのがいいと思うのですよね。彼の中の怖がりクンがいなくなったとき、つまり再び安心感を得ることができたら、ケンカについても自然な形で話せるようになるかもしれません。
お互いの気持ちが落ち着いたときの話し合いは、「わかって欲しい」から、「わかり合いたい」に変化していると思うのです。
日頃から、意識の中で主語を「私」から「私たち」に変えてみるのもいいかと思います。
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