
カウンセリングサービスの成宮千織です。
恋愛のご相談で多いのが、「彼のことを好きかわからない」というお悩みです。でもですね、好きかどうかわからなくてなにが問題なのか?を考えると、特に問題がないような気もするのです。
ケンカをしているわけでもない、デートも毎週している、愛情表現は減った気はするけど、それなりに仲良くやっている。でも、ドキドキしたりワクワクもない。惰性で付き合っているようなそんな気がする。なんでもない毎日が退屈で、ちょっぴり虚しい。
この気持ちが強くなると、「もう別れたほうがいいのかな?」となることもあるんですよね。
結婚生活ではどうでしょう?「旦那さんのことが大好きでたまらない」そんな奥さんはいなくはないですが、婚姻期間が長くなれば大好きという気持ちは自然と少なくなってくるのはないでしょうか。結婚は「生活」になるので、いつもドキドキしていたら苦しくなってしまいますね。そしてなにごともない変わらない毎日が幸せだったりします。
この違いはコミットのような気がします。結婚はいわゆる契約ですから、お互い一生添い遂げるという強い気持ちがありますよね(少なくとも結婚するときは)。恋愛はもしかしたらもっといい人いるかも?別れるかも?私、フラれちゃうかも?と迷いも悩みもいろいろと出てきます。
だから恋愛は「好き」かどうかの気持ちが大切になるのかもしれませんね。すでに気になる人がいる、冷めてしまった。そんな明確な理由があるならば、別れを視野に考えてもよさそうですが、そうでなければまずは、安心してほしいのです。
●彼への罪悪感
「彼のことを好きかわからない」そこには罪悪感もあります。彼氏なのに好きと思えない優しい彼女さんは申し訳なさを感じてしまうんですよね。
人の心は一定ではないので、好きなときもあれば、それほど好きと思えないときもあります。それは体調やホルモンバランスによっても変わってきますし、季節や気温によっても違ってきます。
少し前にあった会社でのトラブルや友人とのささいなケンカなど、恋愛とは直接に関係がないように思える出来事も、心の重しとなってネガティブなほうへと引っ張られることもあります。
例えば、友達とのこんなやり取りを彼に話す場面はあると思うのです。「○○ちゃんの一言に傷ついたんだけどどう思う?」すると彼が「それは思い込みだよ。気にし過ぎだよ」なんて言われたら、どうでしょうか。ただ共感してほしかっただけなのに、どこか否定された気がすることもありますよね。
それが心に引っかかっていて、好きなんだかもうわからない!そう思うこともあります。友達とのやり取りの例はわかりやすいお話ですが、もっともっと小さなことでも後を引き、それが引き金になることもあるんです。
女性は「もう無理だ!」と思えば、悩むことは少ないんですよね。彼に別れを告げて、もう後ろを向きません。女性が一度別れを決めたら復縁をすることもあまりないんです。迷っている状態はまだ好きなんだと思います。
●3つの気をつけたいこと
ここで気をつけたいことが、3つあります。まずは1つ目、試し行為です。
自分が好きかわからなくなると、彼が自分のことをどれほど好きか試したくなることがあります。私のことが好きならこれくらいのことできるでしょう?とかです。または他の男性の影をちらつかせたりヤキモチをやかせたくなる女子はたくさんいます。
2つ目は、ケンカを吹っ掛けることです。彼にわざと嫌なことを言ったり、したり、女性はこうやってコミュニケーションを取ろうとすることがあります。以前の私のことです。
1つ目と2つ目は刺激を加えてもう一度恋愛のエネルギーを再燃させようとするんです。これをやりすぎると男性はウンザリしてしまいますので、注意が必要です。
3つ目は、勢いでとか、思わず、成り行きで「別れる」ということです。手放した途端に彼のいい所が見えたり、自分の精神状態が良くなって気持ちが戻ってくることもあります。寂しさや先の不安も重なればなおのことですよね。
彼と別れてすぐに、彼に新しい彼女ができたらどうでしょうか?復縁したいと思っても、彼の気持ちが戻らなかったらどうでしょうか?今あるもの、状態をもう一度当たり前のものではないということを思い出して、それでも別れたいと思うなら、前に進む、それでいいと思います。
自分の機嫌は自分で取る、メンタルの安定、それが恋愛を長続きさせる秘訣でもありますね。
◇6月の主なカウンセリング待機時間は、10時、14時、15時、18時、19時、22時です。月、土曜日を除く。どうぞよろしくお願い致します。