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成宮千織(なるみやちおり)
心理カウンセラー
   「私はあなたの居場所になりたい!」

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「お母さん、私だってお母さんの子どもだよ。」

カウンセリングサービスの成宮千織です。

母と娘の関係が良好な人も、世の中にはたくさんいると思います。

でも、そうではない母娘関係は、とても難しいものだと感じます。カウンセラーをしている私もいまだに母とのやり取りの中でしんどいなと感じることがあります。

母の好きな食べ物を買い、食事を作り、母の話をうんうんと聞いていれば、問題なく過ごすことができます。特に今は離れて暮らしているので顔を合わさなければ何のトラブルもありません。

電話においてはどんなに遠く離れていても、年月がたっても、私が病気になっていても母が自発的に私にかけてくることはこれまで一度もありませんでした。

たまにかけてくるときは、必ず「お父さんが電話しろって言ったから」と枕詞がついてきました。わざわざその言葉いる?と思うのですけどね。ここ数年は父の具合が悪いので電話はゼロです。

一方、妹にはちょくちょく電話をしていました。私が実家にいる時は洗面所で隠れてコソコソと話していました。私の気持ちになったことある?と聞いてみたいのですけどね、お母さん。

私には、ザ・無関心な母なのですが、それが数年前に同居していたときは真逆でした。誰とどこに出かけるのか?何時に帰宅するのか?どんな服を着ているのか?など私のことが気になって仕方がない様子でした。これは愛ではありません。

母と一番トラブルが起きるのは、昔から私と妹がもめている時なんですね。母は私たちが子どものころから、妹のことをとても可愛がっていました。妹の言葉を信じ、かばい、何があろうと最終的に私だけが悪くなるのです。

母が私たちのケンカに入ってくると、大ごとになっていくんです。どうしていい年の大人のケンカに親が入ってくるんだろうと思うのですが、妹を傷つける私を母は許せないのです。妹を守らないといけないと必死さが伺えます。「妹に謝りなさい!」「仲良くしないとダメ!」子どもか?と突っ込みたくなります。

母と妹は癒着傾向にあり、母は妹のことを自分の一部のように感じているのではないかと思います。妹=母の分身。これは私が小さいころから思っていたことでした。妹の一大事は母にとって自分の一大事のように思っているようでした。しかし母に自覚がないので、いくら言っても仕方がないことです。

こうした癒着の背景には、罪悪感が関係していると考えることがあります。子どもの頃、体の弱かった妹ですので、「守らなければ」「助けなければ」と母の感じる気持ちが強くなりすぎて、妹と自分の境界線がわかりにくくなってしまったのかもしれません。

私の友人も同じような境遇で育ってきました。友人と弟。友人いわく、「お母さんは弟だけを可愛がっていた」そうです。

その友人は数年前にお母さんの看病をして、看取りました。病院嫌いのお母さんだったので、最期まで自宅療養だったそうですが、それはそれは壮絶だったようです。

友人はお母さんからどんなに罵倒されても、キツい看病を投げ出すことはありませんでした。それでもお母さんは弟さんだけに愛情を注いでいたのです。お母さんが亡くなる直前に友人の口から出た言葉が「お母さん、私だってお母さんの子どもだよ。」だったそうです。その言葉を聞いて私は涙が溢れてきました。わかるわかる…。

残念ながら、我が子を平等に愛せない親もいます。幼少期から自分ばかりが叱られたり悪者になってしまうと、誰も味方がいないような世界になっていくのですよね。誰といても心はどこか独りぼっちの世界です。孤独で寂しくて悲しい世界。母親すらも味方になってくれなかったのですからね。

埋められない大きな穴が心に開いているようですよね。幼い子どもにとって愛は大切なんです。

姉妹のケンカですから、原因は些細なことなんです。どっちが悪いとかなくて喧嘩両成敗でいいのではないのかと思うのですが、私の家にはずっとそれがなかったのです。

今なら素直に認めることができます。私は母に信じてほしかったのです。時々でいいから、味方になってほしかったのです。

「お母さん、私だってお母さんの子どもだよ。」

もし、この言葉に心が揺り動かされたら、今日は自分の全ての優しさを自分に向けてあげてくださいね。