カウンセリングサービスの成宮千織です。
恋愛のお悩みの中で、彼と会えないというお話はよくあるご相談のひとつです。
それは、人によって「2週間に1度しか会えない。」と言われる方、「もう3ヶ月会ってないし、いつも数ヶ月に1度しか会えないんですよ。」と言われる方まで、人が「会えない」と感じる長さはそれぞれだなと思うのです。
これまで、恋人と毎日のように会えていたのに、2週間に1度になったとしたら、それは寂しく感じると思います。
また、遠距離恋愛でお互いが忙しく、半年に1度ペースでしか会えなかったカップルが、どちらかの転居で今より距離が近くなり、2ヶ月に1度会えるようになったら、とても嬉しく思うと思うのです。
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私がお話をお聞きして思うことは、会えないことで辛く思う理由は、会えない時間ではなく、彼が「私と会う努力をしてくれていない」「会わなくても平気そう」に見えること。
つまり「私が彼を愛している気持ちより、彼は私を愛していないのでは?」という不安な気持ちになるからだと思います。
もしも、彼から「仕事が忙しくて〇〇ちゃんに会えないのが一番辛いよ。」
「寂しい思いさせちゃうけど、次のデートは思いっきりふたりで楽しもうね。」
「ドタキャンしちゃってごめん。代わりに〇日はなんとか休めそうだから許して欲しい。」
なんて言葉をかけてくれたらどうでしょうか?
多少会えない日が続いていても、あなたは心おだやかにいられますよね。
私たちはわからないことに対してとても不安を感じるものです。
いつ会えるかわからない。彼の気持ちはどうなの?私に会いたくないの?もしかして、私のこともう好きじゃないの?他に好きな人がいるかもしれない。このまま別れになってしまうかも・・・
そんなネガティブなストーリーが自分の中で、大きく膨らみ、そしてそれはまるで、本当に起きている、起きてくるかのように感じてくることもあります。不安が不安を呼んでいる状態です。
この状態になっていると、彼の一言にとても敏感になり、なにげなく言った一言に「やっぱり彼は私を愛してないんだ~!」なんて、あなたの思い込みが加わり、マイナス思考のスパイラルにはまってしまうことも少なくありません。
そして、愛されていないと思う相手に対して、愛されやすい態度はなかなか取りにくいものです。
あなたは彼に不機嫌な態度になったり、浮気を疑ってイライラしてしまったり。不満を感情にまかせてぶつけてしまうこともあるかもしれません。
そうなる前に、まず、わからないことは相手に聞くことがいいと思うのです。でも、「傷つくのが怖くて聞けない!」、そりゃ、そうですよね。
聞けたらあなたはちゃんと聞いていますものね。聞けないから、悩んでいるのです。
きっとこれまで、たくさん傷ついてこられたんじゃないかと思います。
そんな時は、これは事実かどうか、私の思い込みかをひとつひとつ考えてみることをお勧めします。
彼はあなたに本当に会いたくないのでしょうか?それは彼から聞いたことですか?
もしかしたら、仕事が本当に忙しくて、あなたに会う余裕が持てないのかもしれない。
彼に愛されていないと思いますか?それは事実ですか?
そして、あなた自身は彼のことを愛していますか?
これは、自分の心の中のことなので、事実かどうかはわかりますよね。愛してるかどうかわからないと思う方は、何度も自分に聞いてみてくださいね。もし、愛しているならば、「愛している」
そのメッセージをあなたは、いつ彼に伝えましたか?
彼も同じようにあなたのことがわからないのかもしれません。もし、勇気が出たら、アイメッセージで、「私は、あなたを愛している。だから会えなくて寂しい。」など、素直な気持ちを伝えてみるのもいいかもしれません。
相手の言動に喜一憂して苦しい時は、「あなたが彼に主導権を渡している」状態になっている時だと思います。
「○○くんがこうだから、私は△△だ。」から、自分の人生の主導権を取り戻すように、「私は彼を愛している。だから私は△△するんだ。」と、あなたが主体となって愛を与える側の人になってみると、マイナス思考のスパイラルから抜けられるかもしれません。