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成宮千織(なるみやちおり)
心理カウンセラー
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怒りんぼうになった原因

こんにちは。カウンセリングサービス成宮千織です。いつもありがとうございます。

怒りって、できることならあまり感じたくない感情ですよね。疲れるし、イライラするし、相手にぶつければ、人間関係も悪くなります。そして罪悪感がもれなくついてきます。

でも、私たちにとって「喜怒哀楽」はどれも大切な感情で、怒りの感情だけを都合よくなくすことはできないのです。ネガティブな感情をなくせば、同時にポジティブな感情も感じにくくなるのですね。

いつも怒っている人、ちょっとしたことですぐに怒る導火線の短い人、そんな人があなたの近くにいませんか?「それ、私だ…」と思った方もいるかと思います。実は私自身もなんです。若いころは怒ることが少なかったのですが、年々怒りんぼうになってきてるように感じます。

目次

 怒りんぼうになった原因

怒りんぼうになったのは、それなりの原因があります。それは、ちゃんと怒っていないからなんです。「?」なんだか変な話しですよね。

感情はエネルギーです。エネルギーはつかえばなくなります。でも、溜めておけばいつまでたってもなくなりません。

今は冬なので石油ストーブを例に出しましょう。ストーブに灯油を入れて燃焼させれば、タンクの中の灯油はいずれなくなり火は消えてしまいます。でも、少しつかってまた給油して、を繰り返していればいつまでもストーブの火は消えません。

頭の中で灯油を「怒り」に変えてイメージしてみてくださいね。怒りがなくならないうちに、また怒りを感じればいつも怒っている状態になります。それが一回一回、怒りを出し切ってしまえば、怒りのタンクは溜ることがありません。理屈はそうなのですが、人間はそんなに簡単ではないですよね。

 怒っているのに、怒ってない状態

では、どうして怒っているのに、怒ってないことになるのでしょうか?

私たちは怒りんぼうの自分のことをあまり良く思いません。カウンセリングでもパートナーや親、友達、職場の人についつい怒ってしまう、そんなご相談をよくお聞きします。本心は仲良くしたいんですよね。だから辛いし悩むんです。

怒った後に「また怒っちゃった」と自己嫌悪に陥って、落ち込むこともあります。または怒っている最中に、「こんなに怒って大人気ないな」と理性で無理やり怒りを鎮めようとすることも場合によってはあります。あとは怒っているのに、「私は怒ってないですよ」と強がりを見せることも。

怒っているのに、怒っていない状態とは、心のどこかで無意識にブレーキをかけている状態なんです。

 子どもは感情を感じる達人

小さな子どもたちは、どうでしょうか?自分の思い通りにならなければ怒るし、悲しければ泣く。でも、楽しいことを見つければすぐに機嫌が直ってケラケラと笑いだす。感情のおもむくままに生きています。

怒りのタンクも悲しみのタンクもすぐにいっぱいになるけれど、感情を感じきることで、あっという間にタンクは空っぽになるんです。つまり溜まらないんです。子どもは感情を感じる達人なんですね。

それが、成長にしたがい親や身近な大人から「そんなことで怒らないの」とか「いつまで怒ってるの」なんて言われることが多くなると、怒りにフタをして出せなくなるんです。

または、お父さんやお母さんがよく怒るタイプの人なら、「私はあんなふうに怒る人にはなりたくない」と親を反面教師にして怒ることを自分に禁止したりします。

でも、怒りがなくなったわけではなく、心のタンクに怒りが溜まったままなんです。小さな怒りなら生活や対人関係の中で自然に消化することもありますが、長い間に溜まってしまった怒りはしっかり感じてあげなければなくなることはないんですね。

怒りのタンクが満タンに近くなると、いつも怒っている人になったり、ちょっとしたことですぐに怒る人になる、ということなんですね。

私のように若いころは怒らなかったのに、歳をとると怒りんぼうになるのは、溜まっていた怒りがやっと外に出てきたという感じなんですね。

怒らないから、怒りんぼうになるというのは、このような状態が長い間続いていたということなんです。我慢をたくさんしてきた人でもあります。

 未消化の怒りを感じる

中途半端に怒りを持ち続けるのではなく、しっかり怒って消化させることが大切なんです。そのまま消化されず残る感情のことを未消化の感情といいます。

でも、誰彼かまわず怒りをぶつけたら人を傷つけてしまったり、人間関係を壊しかねません。怒りを出すのではなく、自分の中で「怒りを感じること」がポイントなんですね。

私があるセミナーに参加したときのセッションです。講師が私の怒りに気づき、横に置いてあった座布団を思いっきり叩きなさいと言うんです。その時は母に対する怒りが出てきたので、母への不満や文句を大声で叫びながら何度も何度も座布団を叩きました。

講師は「もっとお腹に力を入れて!」「もっともっと叩いて!」「お腹から声を出して!」と言い、他の参加者は私の座布団叩きをじっと見つめていました。

その後はスッキリしたものの、まだ足りないなと思いました。もっと叩いたら怒りはなくなるんだろうと思い、家で座布団叩きの続きをしました。さすがに大声は出せませんでしたが(笑)

これはわりと最近のことです。まだ自分の中にこれほどまでの怒りが残っていたんだと驚きましたが、潜在意識にある感情の層は何万もの層になっているようなんですね。癒しは一生続けていくものらしいです。

昔の私は、母に怒りがわいてきても、グッと抑えていました。それは、私が文句を言えば、何倍にもなって母から返ってきたからなんです。まだ心理学も学んでいなかったので、怒りをしっかり感じることもしませんでした。

怒りを出すことができなかった私の怒りは自分自身に向きました。だんだんと精神的にしんどい状態になったんです。

今は、母に「その言葉はひどくない?」とか、「凄くイヤな気持ちになった」と、怒りではなく冷静に伝えることができるようになりました。でも理不尽なことに対しては自分のためにちゃんと怒っています。ここに至るまでが本当に長かったんですよね…。

皆さんも大声を出せる環境がありましたら、座布団叩きを是非やってみてください。一緒に溜まった怒りを減らしていきましょう。

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◆成宮千織(なるみやちおり)

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