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成宮千織(なるみやちおり)
心理カウンセラー
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人間関係リセット症候群

カウンセリングサービス 心理カウンセラーの成宮千織です

人との関わりの中で、無理を重ねてパンクした瞬間に人間関係をリセットしたくなることは、誰しも一度は経験があることだと思います。それが一度ではなく、衝動的に何度も繰り返してしまうことを「人間関係リセット症候群」と呼びます。これは正式な診断名があるのではありませんが、深い人間関係が築けないなど本人はとても悩んでいるケースもあります。

ある日突然、LINEのブロック、SNSのアカウント削除、転職、あらゆる連絡手段を削除してしまう、これは自分の心を守ろうとする自己防衛でもあるのですが、本人は友だちがいらないと思っているわけではなく、むしろ「自分自身のことを理解してくれる人」を誰よりも強く求めているのです。

好きな人、大切な人に自分のことを理解して欲しいと願うのはごく普通のことですが、それが幼少期の、主に親子関係で寄り添ってもらったり、気持ちをわかってもらえる経験が少ないとその思いは抑圧されます。しかし、抑圧したものはなくなったわけではないので、大人になってもその思いは強く残っています。

大人ですから、自分の全てを理解してくれる他人はいないと頭ではわかっているんです。そんなことを願ってはいけないと、大人になればなるほどその抑圧は強くなっていく傾向があります。

でもですね、自分のことをわかってくれそうな人が現れると、「この人なら自分の喜びも悲しみもわかってくれるんじゃないか?」と期待してしまうんです。それは喉から手が出るくらい欲しいものだからなんです。人間関係リセット症候群の人は愛想が良い人が多いようで、スタートは良好な関係を築くことも多いんです。

①期待のステージ
今度こそと、期待して相手に好かれようと頑張ります。話を聞いたり相手に合わせたり、大丈夫そうなら自分の話しも少しずつして、受け入れられたらもう少し期待してどんどん期待は膨らんでいきます。

しかし相手は他人ですから、その人の都合もあります。いつも自分の期待通りのことをしてくれたり、言ってくれたりはなかなかしてくれません。

②ガッカリのステージ
期待と期待外れはセット商品のようなものです。期待が大きいほど、ガッカリや絶望感も大きくなります。「なんで早くLINE返してくれないの?」「私のこと大切じゃないの?」など、相手を責めたい気持ちや怒りが出てくることもあります。コミュニティでは「ここは私には合わない」と感じ始めるかもしれません。

抑圧していたものが、表面に出てきて相手のことを考えるよりも自分優先になってしまうのです。本人は無意識にしていることなんですね。それだけわかってくれない苦しみを抱えて頑張って生きてきたんです。

③リセットのステージ
このステージにくると、相手やコミュニティなどと関係を断つ。リセット症候群の人の選択肢は1つになりがちです。相手からではなく、自ら関係を断つことで自分を保とうとするのです。相手が自分から先に離れていったら、心の傷はさらに深くなりますからね。

関係を切られた自分の心の傷みもわかるので、関係を切った相手の気持ちも容易に想像ができ、繰り返す度に罪悪感を抱えてしまう人も少なくありません。

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ここで大切なことは、そんな自分を責め過ぎないことなんです。本来は心が優しい人なんです。頭でわかっていても、どうしてもリセットしたくなってしまう、その行動を責めるよりも、大切なのは大元にある幼少期に満たされなかった「わかってもらえない悲しみ」など自分の気持ちのほうを見つめていくことなんですね。

お母さんにわかって欲しかった。寄り添ってもらいたかった。今のお母さんにそれを求めても難しいと思うのです。自分自身でその思いに寄り添ってあげてください。最初はしっくりこないと思いますが、練習していくとだんだんと心がホッと緩んでいきますよ。これは抑圧が緩んだことなんです。空気の圧力が少なくなるとふわっとしますよね。そのイメージですね。

そして、衝動的にリセットしたくなっても、とりあえずブロックなどは一旦保留にしてみるのもいいかもしれません。その人と距離を置いて、SNSなどは自分の目にふれないところに置いておくと、半年、1年後に当時を思い返してみるとそれほどたいしたことではなかったと思えるかもしれません。ブロックはいつでもできますからね。

若い頃は人間関係をリセットしてもすぐに新しい関係を築くことができるかもしれませんが、年を重ねるごとに人と出会う機会は少なくなっていきます。私自身、大人になってからの転居が多かったので全く知らない土地で友人をつくることがどれほど大変か身をもって知りました。

いつからでもスタートできます。もし今できることがあれば、無理なく小さなことから始めてみてくださいね。

応援しています。