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成宮千織(なるみやちおり)
心理カウンセラー
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怒りん坊を直す処方箋

心理カウンセラーの成宮千織です。

少しのことでも怒ってしまう怒りん坊さん。思考よりも怒りの感情が先に出てしまい、あとで「なんであんなに怒っちゃったんだろう」と自分を責めてしまう…

そんなやめたくてもやめられない怒りん坊さんの処方箋です。

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自分自身の「怒り」のコントロールに悩んでいる方はとても多いのですが、あなたは怒りが出てきたときどのように対処していますか?

①怒りをストレートに相手にぶつける
②グッと我慢をしてなかったようにふるまう
③何も言わず引きこもる(拗ねる)
④その場から離れる

①は対処というよりも、感情のおもむくままに怒りをあらわにしています。関係性の近い家族や恋人などに出やすいですね。

②~④は怒りを相手にストレートにあらわしていないものの、自分の中では怒りを感じています。

怒りを抑圧すると、それが自分で昇華できる範囲のものでしたらいいのですが、そうではない場合、心のバケツ(潜在意識)に溜まります。

このバケツは無限に溜め続けることはできません。いつかバケツから溢れ出てしまいます。

友達に愚痴を聞いてもらったり、怒りを小出しにするなど(ガス抜きですね)をしていたら、バケツの中の怒りは増えたり減ったりして、圧力はかかりませんね。

でも、怒りをバケツに注ぎながら、1滴も溢れさせないように上から蓋をしたらどうでしょうか?いつかバケツは圧に耐え切れず、裂け目ができて流れ出たり、破裂してしまいます。圧が高いので怒りのパワーも強くなります。

人によって、バケツの大きさは違いますから、怒りん坊さんのバケツは小さめのバケツかもしれません。

もしくは、大きなバケツを持っているんだけど、中の圧力が高い場合(怒りが強い)も同じような状態かもしれません。我慢強い方はこのケースかもしれません。

または、目の前で起きている出来事はたいしたことではないのに、怒りが大きく出る時は、古い怒りがバケツいっぱい溜まっているかもしれません。

あなたの心のバケツはどんな大きさで、中はどんな状態でしょうか?少ししか溜まっていませんか?溢れる寸前でしょうか?

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相手に怒りを感じているときに、同じように自分にも怒りを感じています。それは、オートマチックに起きているようなんですね。

例をあげると、「子どもに怒る」と同時に、「わが子を怒る自分」にも怒りを感じてしまうのですね。これを罪悪感っていいます。(自分への怒りを自覚できないこともあります。)

相手に怒りをぶつけてしまったり、悪い態度を取ったとき、多くの方は「なんであんなこと言ってしまったんだろう」とか「いつも私はこのパターンだ」と反省を通り越して、自分を責めてしまうこともあると思うのですね。

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実は、先ほどの①~④これは怒りの対処療法なんです。

相手に怒りをぶつけても、また違う時と人、シチュエーションを変えて同じような怒りが出てくるかもしれません。

私はいったい何に反応して怒りを感じているんだろう?

この根本的な部分をみていく必要があるんですね。

嘘をつかれた、雑に扱われた、傷つけられた、わかってもらえなかった、愛してくれなかった…そんな自分の中の心の傷を癒していく必要があります。それは、大人になってからできた傷かもしれませんし、幼い頃の古傷かもしれません。

見つけて自分に寄り添ってあげるだけでも、かなり癒されると思いますよ。

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そして、もうひとつのアプローチ方法です。


自分を責めてしまうとき

「なんで自分は?」「どうしてあのとき?」と自分に問いかけをしていると思うのですが、その答えをちゃんと聞いてあげているでしょうか?

自分責めの多い方の共通点は、この自分の話しをあまり聞いてあげていないようなんですね。自分のことをわかってあげていないので、相手にわかって欲しい気持ちが強くなっていきます。

でも、相手が思うようにわかってくれない時、相手に怒りが湧いてきます。ここでもうひとつ罠があって、私たちは素直に自分のことをわかって欲しいとはなかなか言えないですよね。

「嘘をついたあなたが悪い」などとわかりにくく出てきます。本当は、「嘘をつかれた私の悲しい気持ちをわかって欲しい」のです。

この心の仕組みを理解して、自分の心の声を聞いてあげてみてください。怒りん坊の正体、実は自分にわかってもらい、そんな助けを求める声なのかもしれません。

応援しています!