
カウンセリングサービスの成宮千織です。いつもありがとうございます。
彼氏さんやご主人さまに不満があって、友達や身内に相談しても「そんな人、早く別れた方がいい」っていわれてしまう。
自分でも、もう、辛いわ、苦しいわ
悲しいわ、寂しいわ、ムカつくわで
別れたいんだけど
でも・・・
そうは言っても、別れられない
そんな時は、無理に別れなくていいと思うのです。
それはなぜなら
『別れられないことが今の答え』だからです。
私たちの行動動機は
「快楽を求める」「不快を避ける」のどちらかといわれています。
別れたいのに別れられないって時は楽しいこともあるけど、嫌なこともある、でも、楽しいことの方がちょっとだけ多いかなって時だと思います。
楽しくなんかない!という方はメリットに置き換えてみてください。何かしらお相手や今の状態にメリットがあると思うのです。
例えば、
経済的に助かる
寂しさを感じなくていい
週末に予定が埋まる
他に人に取られない
つかず離れずの距離感がちょうどいい
など。。。
このメリットよりもデメリットの部分(嫌な感情を感じるなど)が強くなったら、すんなりと別れを決意することが
できるかもしれません。
この時に、ケンカなどをして一時的に嫌な気持ちがグーンと増して、「もう別れる!」ってなることもあると思うのです。
それが、数日、数週間がたつと寂しくなって「やっぱり、別れたくない」と復縁するカップルもいますね。勢いで別れた場合、わりとすぐに仲直りできるケースが多いのです。
しかし、このままちゃんと向き合わない状態が続くと、いずれ本当のお別れがくるか、もっと複雑な状態になることが多いのです。状況は何も変わっていないのですからね。
「別れたいけど、別れられない」このとき、別れたいvs別れたくない、つまり綱引きをしているようなものなんです。

綱引きを思い浮かべると、引っ張ったり、引っ張られたり、力が入りっぱなしですよね。こう着状態が続けば疲労していきます。心も同じで疲れ果ててしまいますね。
このとき、デッドゾーンにいると思われます。ケンカもした話し合いもした、でも何も変わらなかった。そのうちケンカすらしなくなり、会話も減ってしまった。「もういいよ」と何もかも諦めてしまった状態が「デッド(死)」なのです。
じゃあ、どうすればいいかといえば、これまでやったことがないことをすればいいようなんです。もう少し詳しくいうと、やりたくないからやらなかったことです。
問題が起きると私たちは必死で解決策を考えます。友達やカウンセラーに相談する時点で自分が考えつくことはほぼ考えつくしているんですよね。そして、その中に答えもあるんです。でも、それだけはやりたくない。
傷つきたくなし、私だってプライドもある。負けることなんでありえない。なんで私が?相手が悪いのに。そんな気持ちがムクムクとわいて出てきますからね。
今の現状を打破したいなら、このやりたくないからやってなかったことをしましょう!ということです。頭ではわかっているけど、それだけは無理。そう思うなら、このままでいるか、別れるかの選択肢になるんです。今までと同じということですね。別れるという選択ももちろんありです。
でもどうしても別れたくないと思うと、人ってやれちゃうんです。もの凄く勇気がいることなんですけど、やれるんです。ということはですね、本心はその人のことが好きだし、大切な存在なんですよね。
愛し合いたいけど、愛し合えない悲しさ寂しさなんです。でも、それを感じたくないから怒りでフタをしているんです。
これにはやみくもにやるよりも、ビジョンを描くといいと思います。前のような笑顔で話し合える関係、信頼感、安心感、どのような関係性になりたいですか?
結果的にうまくいかないかもしれません。でも、やり残したことがないので自分の中の綱引きはなくなるんです。力を緩めた状態は執着ではなくなっています。
私の経験から、やりたくない度合いが高ければ高いほど、やったことに対する自分への信頼は増していきました。自信も自己肯定感も満足感も増し増しです。だから結果も受け入れられやすいんですよね。
あなたも、ここまでやってダメなら仕方がないなって思うこと、これまでなかったですか?悲しいけど、どこか清々しさを感じるやりきった感覚ですね。
パートナーシップだけではなく、仕事やその他の人間関係でも同じことがいえます。決められないときは、まだやれることがあるかもしれませんよ。