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成宮千織(なるみやちおり)
心理カウンセラー
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両親との暮らし

カウンセリングサービス心理カウンセラーの成宮千織です。

8月後半から実家の両親と暮らしています。単身赴任中の夫が退職するまでの期間限定とはなりますが、毎日が日曜日の両親とのんびり暮らしたいと思っています。

数年前まで両親と暮らすことなんて生涯ないと思っていました。母が潔癖症で「触ってはいけない」がたくさんあり、窮屈な生活になると思っていたからです。

実際、窮屈なんですが…

でも昔と違って私に気をつかってくれることもあり、お互いの領域には入らない、口を出さないことが母と暮らす秘訣なんじゃないかと思っています。幼少期の家はマッチ箱のような小さな家でしたが、幸い今3人で暮らすには十分な広さがあります。

自分なりのルールは誰でもありますものね。口を出したくなることはお互いあると思いますが、目をつむってそっとその場を離れるようにしています。

私は小学校の高学年から両親と暮らしていませんでした。そして、今のこの家で生活をしたことがなかったのです。ですので、両親と暮らすイメージがありませんでした。

母とも長い間、確執があり、とうてい母と暮らすことなんて無理!と思っていました。「いつかお母さんに復讐してやる!」と母が老いて弱るのを待つ恐ろしい娘でした。

そんな私も心を癒し、母を許し、今このような状態になりました。

私は1年くらい前に、カウンセリングを受けたんです。先日その時に取ったメモを読み返していたら、「父と植物を育てたり、野菜を作りたい」「父にご飯を作ってあげたい」って書いてありました。これ、私がずっとしたいことだったんです。優しい父のことは子どものころから好きでした。

当時は両親と暮らすことは全く考えておらず、でもいつか父が生きているうちにできたらいいなと思っていました。その望みが叶ったんだなと思いました。父と私は趣味が同じで、何か植物や生き物を育てることが大好き、今は知恵を出し合い協力して「育てる」ことをし始めています。

数ヶ月前に父の様子がおかしくなり、部屋の中を朦朧とさまよう状態になりました。こんなことが時々あるんです。救急車を呼び大事には至らなかったのですが、その時思ったんです、「もうあの望みは叶わないかも」って。そしたら無性に実家で暮らしたくなりました。

後悔はしたくない。今しかない、なら やるしかない。

今日は私の仕事がお休みの日です。両親と郊外に花を買いに出かけようと思っています。

人生って何があるかわかりませんね。形あるものは必ず変化していきます。だから今が尊い、そう感じる今日この頃です。

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